L’angolino

針葉樹合板(t=12)によるフレームで構成されたレストランです。建物全体の施工を担当しました。

以下、コンセプト文。(GENETO HPより)
設計:GENETO Architect’s

群馬県館林市に建つイタリアンレストラン。館林市周辺はロードサイドのチェーン店が多く、館林出身のクライアントは、自分の街がアイデンティティーを持ち、地域の人の拠り所となり得るような空間(店舗)づくりが 必要という強い気持ちを持っていた。18 坪と小さな建物ではあるが、地域 の人々に受け入れてもらえるよう、建設段階でのコミュニケーションを取 るため、セルフビルドによる施工を選択した。こうした前提のもと、この 地域のアイコンとなる小さなサーカステントのようなものを提案した。内 部があまり見えない建物だが、出来る限り薄い外壁と三角小窓をもうける ことで、光や音、香りによって内部の楽しげな雰囲気を外部に伝えている。 建物は、構造用合板 24mm の門型フレームと、59mm の外壁によって構 成している。外装は、FRP 防水で覆い、屋根・壁共にシームレスな仕上がりとした。隣地にビニールハウスや平屋の店舗が建つ敷地において、我々 の提案した建物は、その両者の間のような存在となった。インテリアは、 網状に横断する門型フレームにより、緩やかに領域を分けた。フレームは 高低差を設け、内部のプログラムに応じて天井高さを変えた。壁と屋根に は小さな三角窓をあけ、太陽の光が差し込むと日時計の様に時間の移ろい を感じさせてくれる。厨房もホールも一繋がりで、料理人(演者)と客 (観客)の間に、見る見られるというライブ感をつくりだす。この建物を地域の人々が、パーティ会場やギャラリーとして利用し、地域の拠り所となることを目指している。

INFO

USE :

Restaurant

YEAR :

2014

PHOTO :

Yasutake Kondo