真庭と東京と大阪にて「建築家の椅子展with真庭産材」をpivotoと真庭市の共催で開催しました。
素材は岡山県真庭産のヒノキを用いてつくっております。
デザイン:杤尾直也(to-ripple)
製作:pivoto
コンセプト
“少しずらしてごらん。
ものの見方を。ものの位置を。ものの考え方を。
ほら、新しいカタチが見えてきた。”
子どものものの見方に驚かされることがある。私の捉え方とは全く違う解釈をしていて話していてとても楽しい。
そんな感覚を持つ椅子を提案したいと思った。
シンプルな形状の椅子の背もたれを後ろに”ずらす”という操作のみで、少し違った見え方をすることを目指した。
“背もたれが浮いているような感じがするね。”
“回り込んで座ればアーム付の椅子にみえるよ。”
“いやいや、これはお辞儀をしている椅子じゃないか?”
そんな声が聞こえてくる。
普段は機能性、合理性を求められることが多いのですが、今回はコンセプチュアルにデザインを考える際に
大事にしている”ずらす”ことだけに注目し、何が作れるかを考えました。
柔らかな材料であることを感じられる、そんな不安定さもこの椅子の魅力でもあると思っています。
Material:ヒノキ/ Japanese cypress