東京と大阪にて「建築家の椅子展with屋久島地杉」をpivotoで企画、開催しました
素材はチャネルオリジナルの屋久島地杉合板を用いて作っております。
デザイン:大脇 淳一 (OJAR)
コンセプト
これはとても私的な原風景である。 書架に挟まれた細長い空間のつきあたりに一脚 の椅子がある。
書架には丈の不揃いの本がギッシリと詰め込まれ、その隙間から向こう側を覗き知ることができる。
誰よりも早く部屋を訪れ、一冊の本を手 に取りその椅子を陣取る。
時間が経つにつれ、 ポツポツと人が集まり、会話がはじまる。
本を 読みながら時折漏れ聞こえる会話に耳を傾けたり、
読書に疲れた頭と目を休めるために目を閉じ書架に頭を預ける。
そうしているうちに僕を 呼ぶ声が聞こえ、返事をして体を送る。
長いようで短かった一時期の、僕の体に染み込んだ、忘れることのない経験と感情の揺れ動き。
この原風景に椅子としての形を与えるのなら、こんな形なのだろう。
Material:屋久島地杉/ Japanese cypress